学校現場での自閉スペクトラム症児の支援において重視すべきポイントとは?

今回は、「学校現場における発達障害児(自閉スペクトラム症の児童)の支援において重視すべきポイント」について自分の言葉で説明できるようにまとめていきたいと思います。

「自閉スペクトラム症」とは?

「自閉スペクトラム症」とは、神経発達症(旧:発達障害)の一つで、かつて広汎性発達障害とよばれていた障害のことであり、ウィングが提唱した「三つ組」という三つの行動特徴をもつ。

自閉スペクトラム症は、DSM-VI-TRまでは「広汎性発達障害」と呼ばれており、下位分類が存在したが、DSM-5以降は自閉スペクトラム症として一つに統合された↓

大分 中分類 小分類
神経発達症    知的能力障害  
自閉スペクトラム症(旧:広汎性発達障害)    自閉性障害 
アスペルガー障害
レット障害
小児期崩壊性障害
特定不能の広汎性発達障害
特異的発達障害  

スペクトラムとは、”連続体”という意味を持ち、自閉性障害もアスペルガー障害もいずれも3つの行動特徴を持ち程度の差はあれ同じ特徴をもった連続体であるというウィングの考えに基づいている。

自閉スペクトラム症の3つの行動特徴とは?

「自閉スペクトラム症」の3つの行動特徴は、ウィングの三つ組と呼ばれ下記の障害特性をもつとされている。

  1. 社会性の障害(他者と目を合わせられない。対人関係の形成・維持の困難さ。情緒的相互性の欠如)
  2. コミュニケーションの障害(話し言葉の遅れ。不自然な発言が目立つ。会話がかみ合わない。)
  3. 想像力の障害や興味・行動の限定(限局された興味対象への過度な集中。習慣へのこだわり。常同行動(同じ遊びや行動を続けること)。)

自閉スペクトラム症の子どもたちに対する特別支援教育とは?「ノーマライゼーションの推進」とはどんな考え方なの?

学校現場における自閉スペクトラム症の子供たちに対する支援は、文部科学省が平成20年から実施している「発達障害等支援・特別支援教育総合推進事業」という特別支援教育の枠組みを用いて行われる。

特別支援教育とは、特別支援学校などにおける画一的な障害児教育だけでなく、それぞれの子どもの障害特性や事情に合わせて、個別の支援計画書作成し、オーダーメイドの援助を行うことを目指す教育のことである。

特別支援教育は「ノーマライゼーションの推進」という考え方に基づくが、それは、健常者と障害者などという区別なく、誰もが自分の個性に合った生き方を選択できるように、個人の特徴に合わせた教育が必要であるとする考え方である。

このように、学校現場における自閉スペクトラム症の子供たちに対する支援は、特別支援教育という枠組みの中で、障害児のノーマライゼーションを目指して個別支援計画に基づいて、特別支援教育コーディネーターによってとりまとめられるものなのである。

特別支援教育におけるSC(スクールカウンセラー)の業務の基本は?

【特別支援教育におけるSCの業務業務】

WISC-IV等による知能検査や対象児の行動観察や成育歴の聴取などを通じて、心理査定を実施したら査定結果は学校関係者と共有し、連携を前提とした治療計画や治療目標の立案を行う。

この時、生物心理社会モデルに沿った心理査定を実施し、その子供の障害特性だけでなく生活環境などを総合的に評価しなければならない!

また、SCが対象児と直接的に関われる機会は少ないため、コンサルテーションなどの間接的な支援を行う。

【特別支援教育におけるSCに求められること】

三つ組をはじめとする障害特性だけに注目するのではなく、その子どもが興味を示し能力を発揮できる部分に目を向けて、その子どもにとって望ましい自己実現の方向性を示すことが求められる。

【特別支援教育においてSCが注意すべきこと】

SCは、自分の裁量で障害児の支援をしようとすべきではない。

SCの活動の基本は「コミュニティ・アプローチ」なので、校長や教員と連携し、必要に応じてコンサルテーションなどの間接的な支援を行うことが望ましい。

「学校現場における発達障害児(自閉スペクトラム症の児童)の支援において重視すべきポイント」について論述した結果

【学校現場における発達障害児(自閉スペクトラム症の児童)の支援において重視すべきポイントについて論述してみる!】

(自閉スペクトラム症の説明)

自閉スペクトラム症は、ウィングが提唱した「三つ組」とよばれる特徴をもっている。

「三つ組」とは、「社会性の障害」「コミュニケーションの障害」「想像力の障害や興味・行動の限定」であり、臨床心理学的な支援を行う場合、これらの徴候や症状を考慮する必要があるとされている。

(自閉スペクトラム症児に対する学校現場での支援)

このような特徴を持つ子どもたちに対する学校現場の支援は、特別支援教育として提供される。

特別支援教育は、個別支援を推進しているため、個別支援計画書に基づいて複数の関係者が連携して支援を行うことが望まれる。

そして、このような個別支援計画の立案や連携の調整を行うために各学校に配置されるのが特別支援教育コーディネーターである。

(学校現場におけるSCの役割りと注意点)

特別支援教育において、スクールカウンセラーは臨床心理学の専門家として連携の輪に入る。

具体的な教務としては、生物心理社会モデルに沿った心理査定を実施し、その子どもの障害特性だけでなく生活環境などを総合的に評価し、その子どもが興味を示し能力を発揮できる部分に目を向けて、その子どもにとって望ましい自己実現の方向性を示すことである。

ただし、学校教育の主たる担い手は教員なので、SCは自分の裁量で障害児の支援をしようとすべきではない。

SCの活動は、コミュニティ・アピローチが基本なので、教員と連携し、コンサルテーションなどの間接的な支援に参加することが望まれるのである。

以上、この記事が私と同じように臨床心理士指定大学院を目指していらっしゃる方の参考になりましたら幸いです。

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